日本シニアライフ株式会社

法人
(事業本部)
日本シニアライフ株式会社
本拠地
住所
東京都港区東麻布1-25-3 第2富田ビル7階
電話番号 03-6229-3533
サービス内容 「どうしても行きたい場所」を目指して
「ゲーミング」の要素を取り入れた通所介護施設
事業所 湖郷の彩風 彦根
にじのさと
デイホームゆりの木
あじさいのもり
デイサービス ラスベガス
レジデンス

法人の特徴(日本シニアライフ株式会社)

【魅力的なポイントは大きく分けて3つあります】

・デイサービスを「どうしても行きたい場所」に
他人に勧められて通うデイサービスはどうしてもやる気が湧いてきません。ご利用者自らが意欲的に通って頂けるように内装、送迎車、ユニフォーム、お食事、レクリエーション等々あらゆる所に創意工夫がなされています。

・ご利用者のニーズに合わせたレクリエーション
『従来型のデイサービスで行うレクリエーションが合わない』というご要望にお応えして、麻雀・カジノ・カラオケ・パチンコなどお好きな事を自由に選択出来ます。

・意欲的に継続的に行う機能訓練
身体機能の維持・向上を行う上で、機能訓練は大変重要ですが、1番重要な事はご本人の意欲です。ご本人の意欲を減退させないように暮らしの中で自然な流れで体を動かせられる環境が整っています。

TOPメッセージ

森薫さん

日本シニアライフ株式会社
代表取締役社長


かいごのじかん

カジノを取り入れるという非常に斬新な

デイサービス ラスベガス

の誕生について詳しく教えてください。


森さん

私は以前デイサービスの管理者をしていました。
楽しかった思い出もありますが、デイサービスにおいては相当数のご利用者が「行きたくない」または「帰宅願望」がある事を目の当たりにしてきました。
特に男性のご利用者はこの傾向が顕著でした。男性のご利用者は、女性のご利用者に比べてコミュニケーションを苦手とすることが多く、デイサービスでの輪の中に溶け込めないことがよくありました。もちろんスタッフも、何とか会話のきっかけを作ろうとしていましたが、力及ばす上手く盛り上げられないという苦い思い出も数多くありました。レクリエーションにおいても、デイサービスで広く実施されている「風船バレー」「塗り絵」等といったものが主流で、好きな人には良いのですが、好きではない人にはただの苦痛にしかならなかったと思います。結果として、自宅に帰りたいが、帰ることもできず、一日ぼーっとテレビを見て、あるいは居眠りをして過ごすご利用者も少なくありませんでした。
その事を思いだすと今でも寂しい気持ちになりますが、それでも皆んなで出来る限りの対応をしていたと思います。
そんな中、アメリカの介護事業の視察に赴く機会がありました。介護と言えば北欧諸国が有名ですしサービスもとても素晴らしいですが、それを支える税制等を比べると(消費税25%等)日本で取り入れるにも限界があると勝手に思い、介護保険の無いアメリカでの高齢者の暮らしに強く関心を持ちました


かいごのじかん

アメリカの介護と日本の介護の違い

はありましたか?


森さん

介護の違いというか暮らしの違いが大きいです。
実際にアメリカに赴いて現場を視察して大きく感銘を受けたのは高齢者自身または高齢者を取り巻く環境の「意識の差」でした。アメリカは自己責任の国でサッパリした部分も有りますが、暮らしの中からも「とにかく人生を楽しむ」という感覚がひしひしと感じ取れました。介護保険のない国なのに、介護保険のある国よりも楽しい、ちょっと複雑な思いもありますが、アメリカで実感した高齢者の暮らしを羨ましく思い、日本でも「とにかく人生を楽しむ高齢者の暮らしを実現したい」と考えるようになりました。
様々、難しい事はありましたが、単純に比較すると、ラスベガスのカジノを訪れていた高齢者は自ら『行きたい』と思い行動をしていて私の知るデイサービス利用者は『仕方ないから行く』とまるで大違いでした。


かいごのじかん

デイサービスに

自ら行きたいと思ってもらえる

って難しくないですか?


森さん
そうですね。でも単純に楽しければ自ら行きたくなると思ってます(笑)
決して簡単ではないですが、私も現場に行ってご利用者と一緒に麻雀をしたりディーラーをさせて戴いて、ご利用者がどんな事に楽しさを感じて頂けるのかを自分自身で実感しながら企画を考えています。

かいごのじかん

施設内通貨ベガス

について教えてください。


森さん
朝とお昼に10分づつ全員でベガストレッチを行った後に1万ベガス(施設内通貨)をお渡ししています。ここで獲得したベガスを用いてレクリエーションに参加して増やしたり減らしたり(笑)

かいごのじかん

ベガスはお金か何かに交換できるんですか?(笑)


森さん
いやいや(笑)何にも交換できませんよ。
ご利用者も、開設当初は「こんな紙切れいらない」と言われる事が多かったですが、不思議と粗末に扱う方はいらっしゃらなかったです。むしろ皆さんとても大事にしてくれていましたね。ベガスにはご利用者それぞれの想いが込められていると思っています。1日毎にベガスを1番多く獲得された方を表彰して記念撮影をさせていただいていますが、皆さんとてもいい笑顔をくださるので私たちも嬉しい気持ちなります。

かいごのじかん
とてもいい話ですね!

一方で批判的な意見

にはどう思われますか?


森さん

批判が多くあった時期もありましたが、誤解されている事が多いと思います。ベガスを使うことに対して「ギャンブル依存症になる」とか、レクリエーションの内容に対して「税金を使って遊んでいる」と言われましたが、2013年から開設して現在23店舗のラスベガスを運営していますが、ギャンブル依存症になった事例は1件もないのでお応えのしようがなくて


かいごのじかん

税金を使って遊んでいるという批判

についてはいかがですか?


森さん
ご家族からも同等の質問をされる事が多々ありますが、意欲的に継続的に機能訓練に取り組んで頂くためには、ご利用者が楽しいと感じるレクリエーションは必要ですし、『税金を使っているからこそ結果を出します』という思いをお伝えしています。

かいごのじかん

結果とはどのようなものですか?


森さん

1番は介護度の改善です。実際にラスベガスでは少なくない事例ですが、気持ちが落ち込んでしまい、引き篭もりの様な状態になって身体機能まで低下して介護度がどんどん悪くなっていた時に、ラスベガスを利用されて
要介護5から要介護3まで改善したり、中には要介護2から自立された事例もあります。


かいごのじかん
なるほど、

批判は減りましたか?


森さん

変わりません(笑)
私は批判というか意見は様々あって良いと思っていますし
実際、批判を受けてから私たちのサービス向上に向けての意識も大きく変わりました。これからも多くのご意見を頂けるように頑張っていきたいです。


かいごのじかん

それでは最後に、

将来に向けて目指していること

がありましたら教えてください。


森さん

ラスベガスがご利用者の身近な選択肢となれる様に、さらに店舗を広げて行きたいと思っています。但し、いたずらに出店するのではなく、ご利用者がラスベガスに抱かれている期待を裏切る事のないようにスタッフと一緒に1店1店丁寧に出店したいです。
これからもご利用者のご要望やお困りの事に向き合い、皆で良い暮らしを創って行きたいです。

取材まとめ

今回は日本シニアライフ株式会社 さんを取材させていただきました。
社長の森様が現場の経験があったからこそ、実現出来たんじゃないかと感じましたし、今までの概念を払拭して、カジノ風というブランドで立ち上げるまでは、相当な苦労と努力があったのだと分かりました。
利用者の方や利用者の家族の方だけでなく、働いている現場の人達も楽しく働けるような、想いが「ラスベガス」には詰まっているのだと感じました。
「行きたくない」から「行きたい」に変わるまでを聞けた充実したお時間でした。
ありがとうございました。

当社が展開していく「かいごのじかん」は無料のWEB介護マガジンです。ですが営利団体として多くのユーザーを集めて介護を初めとする福祉分野で悩んでいる人のプラットフォームになっていく必要があります。見て頂いているユーザーに対してもっと有益な情報を揃えることが必要だと思っておりますので、今後の記事にも期待していただければと思います。