法人 (事業本部) |
社会福祉法人本庄ひまわり福祉会 |
本拠地 住所 |
埼玉県本庄市今井1037-1 |
電話番号 | 0495-25-6600 |
サービス内容 | 様々な行事を通して利用者の方が生き生きと過ごせるよう 一人ひとりの自立に向けた支援のサービス。 |
事業所 | 障害者支援施設ひまわり自立支援センター 障害福祉サービス事業所ひまわり 障害者地域活動支援センター グループホームひまわりのいえ「ことぶき」 |
目次
法人の特徴(社会福祉法人本庄ひまわり福祉会)
【魅力的なポイントは大きく分けて3つあります】
・利用者さんが作り出す絶品の数々
作業活動として様々な物づくりに取り組んでいます。
コーヒーは何と自家焙煎!!クッキーやケーキ、お煎餅などのお菓子に加え、
名刺やハガキなどの印刷物も利用者の皆さんが丁寧に作っています。
・願いを実現する場所
地域の中でも生活でき、家庭にいる人も楽しく過ごせる場所を作りたい。
利用者さんの自立の願いに応えるべく、一人ひとりの障害に見合った支援を目指します。
・楽しみには手を抜かない!
毎年行われるひまわりフェスティバルではキッチンカーを呼んだり、
コロナによる外出自粛期間中には食のイベントとして1人1枚ピザを注文!
利用者さんが飽きずに楽しんでくれるイベントを日々模索しています。
製品作りには本格的な機材を導入しています
焼き菓子は種類が豊富!
自家焙煎コーヒーも一緒にどうぞ
働く仲間を募集中です
TOPメッセージ
本名靖さん
現法人の常務理事兼総合施設長
元東洋大学教授(専門分野:障害福祉)
かいごのじかん
本名さん
介護福祉の最終的な目標であり、社会福祉全体の目標は「利用者が望む生活の実現」です。これを達成するためには、本人の意思を確認し、それを実現していく必要があります。ただし、意思の確認はどうしても言葉に頼ることになり、本人の主張を代弁するアドボカシー(弱い立場にある人の生命や権利、利益を擁護して代弁すること)という機能もあるものの、利用者の多くが「自分の望む生活」を言葉で表現することが難しいという現実があります。重症心身障害児者、重度の知的障害児者、認知症の高齢者、精神障害者当、認知や知的能力や言語機能に課題を抱えている人々が多くいるからです。
だからこそ、介護福祉の必要性があると考えています。
生活に密着し、共に過ごす時間がなければ意思の確認は困難なためです。言葉に頼る相談支援業務の限界はこの点にあると感じています。
しかし、介護福祉は利用者の生活支援が主となります。そのため、言葉に頼った業務ではなく、身体を通した意思の確認が可能となる仕事だと思っています。この点が非常に専門的で、他の社会福祉の業務にはない点だと思います。言葉がなくてもどう感じとれるかは職員のセンスと努力に関わります。
”言葉がなくても思いを受け取って生活を支えることができる”のが介護の魅力だと思います。また、その意味では支援の根本となる業務を担っているのが介護福祉だと考えています。
かいごのじかん
この道に進んで得られたこと
はなんですか?
本名さん
最初の就職先では訓練を担当する部署で自由な時間も多く、勉強する時間もありました。また、医師とソーシャルワーカーも交えての勉強会もあり、凄く為になりました。
初めて知的障害者の方と関わった際には、不思議で興味深いことが毎日あり、新鮮で楽しかったです。次に身体障害者施設で働いていた時に「社会福祉士及び介護福祉法」が制定され、第1回の介護福祉士国家試験に合格し、介護福祉士となりました。
一方、身体障害者施設の利用者さんには、自身の状況を全て把握して施設にいる方もいて屈折した想いを抱かれていることも少なくありません。私はそこで、障害を上手く受け入れられない方をより深く理解するため、大学院に戻って障害福祉について3年間学んだ後、教員になりました。ここでの学びが今の介護(支援)に役立っていると感じています。
かいごのじかん
それでは
介護のやりがい
について教えてください。
本名さん
在宅支援の場合は、最後まで在宅で楽しく生きがいのある生活を支援していくことが介護のやりがいだと思っています。身体が身体に共鳴することをしっかり意識して働けるようになると、よりやりがいに繋がると思います。
かいごのじかん
理想的な今後の介護の姿
がありましたら教えてください。
本名さん
介護は「個人」の課題の解決という傾向があるので、介護福祉と社会福祉と精神保健福祉、地域の人と全体でどう連携していくかが課題だと思います。
かいごのじかん
施設長として考えている
これからの施設の目標
があれば教えてください。
本名さん
地域に根ざした施設が目標です。
障害を持った方のライフサイクル全てに寄り添うサービスは以下のように分類されます。
○児童系サービス:障害児通所施設、放課後デイサービス
○就労系サービス:就労継続支援A・B型
○地域住民に対するサービス:子ども食堂、移送サービス
○在宅支援サービス:生活介護(通所)、短期入所、居宅介護(訪問介護)
○居住系サービス:共同生活援助(グループホーム)、施設入所支援等
当法人では児童系、就労系、地域福祉系、居宅介護は未だ手をつけていないサービスです。
ここまで幅広く展開していくのか、現在のサービスを充実させるのかを検討しています。
また、法人の将来のために若手基幹職員を中心とした将来構想委員会を立ち上げることを検討中です。
今後の方針として、2つ目のグループホームを本年8月から開所する予定があり、さらに来年度にはもう1棟の建設も予定しています。重度の知的障害があっても地域で暮らせる支援方法の開発を目指しています。また、強度行動障害を持つ知的障害者を専門的に支援できる施設にするために、定員を減らし、研修の充実を目指した研修体系の構築を目指しています。
かいごのじかん
介護職を目指す人に期待すること
を教えてください。
本名さん
しっかり学んでほしいですね。学生の時は、経験がないからその意味が理解できないかもしれませんが、先生は重要なことを言っています。また、働き始めてからも勉強を続けてほしいです。勤務経験があるから理解できる事もたくさんあるので、働きながらも経験を積みつつ勉強してほしいです。
日本には知的障害を含めた障害を専門に学び、施設に就職するというシステムはないのが現状です。障害に関しては教育学部の障害児教育が専門領域として確立しています。
また、介護福祉や保育学科の中で障害児者に関する科目として整備されています。できれば、ある程度障害児者ケアを学んだ学生と一緒に働きたいのですが、障害児者の支援に興味があり、優しく、きちんと学びながら働いてみたいという方は一般の方でも歓迎です。
スタッフメッセージ
杉山鮎美さん
当法人勤務 4年目
かいごのじかん
福祉の仕事にやりがいを感じたエピソード
を教えてください。
杉山さん
はじめは知的障害者の方に対して「怖い」と思っていました。保育実習を経て障害者の方は優しくて、様々な方と関わる中で「楽しい」「自分も支援をしたい」と思うようになりました。
利用者と職員の距離が近く、仕事を楽しんでいる職員の姿や、楽しく過ごしている利用者の姿を見て当施設に就職することを決めました。入職したての頃は意思疎通のできない日々が続きましたが、一緒に生活する中で利用者の発語の意味や表情が読み取れるようになったことに加え、私の伝えたことに利用者がニコッと笑顔を見せてくれた時はとても嬉しく、自然と私も笑顔になり、この仕事をしていて良かったと感じました。
かいごのじかん
最後に
これからの目標
を教えてください。
杉山さん
取材まとめ
今回は社会福祉法人本庄ひまわり福祉会さんを取材させていただきました。
大学時代お世話になった先生に在学中には聞くことのできなかった障害福祉、介護の魅力について教えていただいて、とても勉強になりました。
職員の皆様のご厚意で焼き菓子とコーヒーもいただきました。どれも、売っていたらつい手に取りたくなる1品でした。
障害への理解の深い優しい職員さん、丁寧に真心のこもった製品作りを行う利用者さん、双方による益々の法人の発展を期待しております。
貴重なお話をありがとうございました!
当社が展開していく「かいごのじかん」は無料のWEB介護マガジンです。ですが営利団体として多くのユーザーを集めて介護を初めとする福祉分野で悩んでいる人のプラットフォームになっていく必要があります。見て頂いているユーザーに対してもっと有益な情報を揃えることが必要だと思っておりますので、今後の記事にも期待していただければと思います。
それではまず、
介護職の魅力
を教えてください。